「伝えるデザインの基礎」について part.4 色編
2022/04/11 デザイン
みなさんこんにちは。
新人デザイナーの笠原です。
「伝えるデザインの基礎」part4として今回は「色」をテーマにお話していきたいと想います。
デザインにおいて色が与える影響はとても大きいです。
なんかポップだな、なんか秋っぽいななど色はぱっと見ただけで入ってくる情報のひとつです。伝えたい内容に適切に沿った色でなかった場合、情報が分かりづらくなってしまったり、見た人がストレスを感じたりしてしまうことがあります。
色の基本知識
デザインにおける色の考え方を理解する前に色の基本的な知識をおさえておきましょう。
色には、赤・緑・青などの有彩色と、黒・白・グレーなどの無彩色があります。
有彩色には、色相・彩度・明度があり、無彩色には明度のみがあります。

有彩色の場合は色相・彩度・明度をそれぞれ調整し色を変更します。
無彩色の場合は明度を調整し色を変更していきます。
それでは!色の基本知識を押さえたところで、本題のデザインにおける色の考え方について深めていきましょう。
色を選ぶには?
たくさんある色の中からどの色を使えばいいのか、どの色をと色を組み合わせればいいのか悩んでしまいますよね。
これまでに勉強してきた図版やフォントの使い方と同じように、色を選ぶ場合でも「何を伝えたいのか」を基準に考えていきます。
色について「ターゲット」・「季節」・「自然・食」に分けて解説していきます。
ターゲットを絞って考える
まず内容を誰に伝えたいのか、誰に見てほしいのか考えます。すると「30代男性」「8歳の男の子」「80歳のおばあちゃん」など伝える内容や目的によってターゲットの性別や年齢層が浮かび上がってくると想います。
そのターゲットに伝わりやすい色、イメージしやすい色、年齢により見えやすい色がありますのでそれらを適切に使うことでより統一感や訴求力が生まれます。
下の例を見てみましょう。
色を見ただけで男性向けかな?子供向けかな?と連想できると想います。
男性向けの場合・・・彩度を落とした寒色系✕無彩色で表現したり…
子ども向けの場合・・・ソフトな雰囲気✕彩度を高くすることで、ポップで楽しげな雰囲気を表現したり…
おもしろいなと感じたのは女性向けの色の中に淡い水色が入っていることです。ピンク系は女性をイメージしやすいですが、ここに水色が入ることでピンク系だけの場合よりも全体の印象が締ります。また優しい雰囲気がさらに加わったように私は感じました。
いろんな人物や年齢層を決めて色を考えてみると面白い発見がありそうです♪
季節の色を考える
次は季節で考えて見ましょう。
ここでもう一つ色の知識を補足します。
デザインをする際に使用する色を基調色、副調色、強調色に分けて使うことがあります。
基調色(メインカラー):メインとなる色。
副調色(サブカラー):基調色の次によく使われる色。
強調色(アクセントカラー):基調色の反対色や補色で展開する。
これらを意識して季節の色を考えてみると…
この色のまとまりをみて「春っぽい」や「秋っぽい」とイメージできますでしょうか?
季節の特徴の色(春であれば新芽の黄緑、ももや桜のピンク、あたたかな太陽の光を表す薄い黄色など)をイメージすると季節に合った色が浮かび上がってくることがわかりました。
また3色などに色の数をしぼってメイン、サブ、アクセントを考えるのも色選びの良い練習になりそうです。
自然と食で色を考える
最後は自然と食で考えてみましょう。
よくファッションやインテリア用語などでアースカラー、ビタミンカラーと聞きますよね。
早速色の例を見てみましょう。
自然をイメージした色は木や草、土、空などから色を持ってきました。明度を高めに彩度を低くしてトーンを抑えます。
オーガニック系やアウトドア系に使えそうです。
食の色は暖色系が多いです。赤から黃に向かう色が食品に多い色相であるため、美味しさという感覚が刷り込まれているからだそうです。元気・健康的な印象がでますね。
まとめ
ここまでデザインにおける色選びについて一緒に学んでいきました。
色の選び方のヒント:ターゲット、季節、自然・食を伝えたい対象をイメージして選ぶ
漠然としていた色選びも、年齢や性別、季節など考えると自然と候補の色が絞られてきますね。
いろいろなターゲットやシーンを想像して、色選びと色の組み合わせの練習をしていきたいなと想います。
そして…カラーマスターになるぞ!
一緒にがんばりしょうね(^^)
それではまた!